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2006.04.04

技あり味なカンパニー:成田食品 モヤシ市場改革に力

◆3工場が常に稼働

 成田食品(株)(福島県相馬市、0244-36-7777)は創業以来、モヤシの総需要拡大を視野に入れて商品開発に取り組んできた。同市場は慢性 的な価格安、商品開発の停滞に陥っている。同社は、モヤシ市場のリーディングカンパニーとして、これらの問題解決に力を入れている。価格・供給の安定性に 優れているモヤシは、ビタミン・ミネラル・ファイバーに富む野菜の優等生であり、深刻化する日本人の野菜摂取不足に、モヤシ活用が有効策であることを訴求 し続けている。

 同社は、365日24時間稼働のモヤシ生育工場を3ヵ所(福島県相馬市、栃木県二宮町、岐阜県上石津町)に持ち、「豆一粒一粒の手選別」「水のこだ わり」「トレーサビリティーの徹底」をモットーに毎日、新鮮なモヤシを出荷している。モヤシの市場規模は、出荷金額ベースで約620億円。同社シェアは約 15%で2位以下を大きく引き離し、独走している。

 同社の主力商品「ベストモヤシ」は、市販市場でのモヤシの価格下落防止と価値再見に向けて、最先端の栽培技術を結集したもの。従来品の倍以上の高価 格ながら「根切り」と「極太」の使い勝手が高く評価され、瞬く間に市場を席巻。他社も追随するところとなり、モヤシ市場の改革を誘発した。

 「モヤシは生鮮食品のため、消費者がブランドで選ぶことはまれだったが、ベストモヤシの登場で一変。同市場にブランド化と品質改良を促す結果となった」(業界筋)。

 この成功を追い風に、即席麺のフリーズドライ、CVSのサラダなど、加工原料市場にも進出。“歩留まりの良さ”でブランドを確立し、昨今は外食や中食市場の開拓にも力を入れている。

 「自給率100%の優良生鮮野菜をアピールして、輸入野菜や冷凍野菜に対抗する」と佐藤義信社長。「外食や中食のヘルシーメニュー開発に貢献したい」と意気揚々だ。

 後発商品も引き合いが強まっている。小大豆を原料とする小大豆モヤシ「まめどん」は、エスニック料理のニーズにマッチ。黒豆を原料とする黒豆モヤシ 「くろっぺ」は、リバイバル商品でありながら、(1)うまみが濃く(2)細身で(3)水分が少ない‐‐などの特性を新たに打ち出し、売場での従来品(緑豆 モヤシ)との両立に成功した。

 また、高まる一方のスプラウト人気に対応し、中断していたアルファルファ「ヘルシーレディー」の製造を再開。同商品をモヤシ同様、ビタミン・ミネラルを豊富に含む食品として、市販・業務用の双方で積極的に拡販する方針だ。

 「カイワレのような光合成栽培の商品開発にも注力。まだまだ眠っている豆商材は多い」と佐藤社長。「発芽の豊富な栄養価を訴求すれば、価格の割高感は受け入れられるはず」と自信を深める。

◆工場野菜の最先端

 同社は、モヤシ製造のトップ企業から、スプラウト製造の総合企業へと脱皮しつつある。

 かつてモヤシ売場には1種類のモヤシしか並んでいなかった。いまや消費者は、多様なモヤシ・スプラウトを用途に応じて選択できるようになっている。健康志向の高まる中、工場野菜の先端を走る成田食品は、まさに旬のカンパニーといえよう。


▲佐藤義信社長