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2006.03.01

ヒットの予兆:成田食品の黒豆モヤシ「くろっぺ」

 価格訴求が優先されるモヤシ市場は、新製品開発が膠着状態にある。そのような状況下、成田食品(株)(福島県相馬市、電話0244・36・7777)は、黒豆モヤシ「くろっぺ」をこのほど新発売。業務用市場、量販店をはじめ引き合いが強まっている。

 黒豆モヤシは黒豆を原料とし、現在主流となっている緑豆モヤシよりも細い。うまみ成分のアミノ酸を豊富に含み、味が濃く含有水分量が少ない。シャキシャキとした歯ごたえが特徴だ。

 「くろっぺ」は従来の黒豆モヤシよりもさらに細身に仕上げ、黒豆モヤシの商品特性をより明確にしている。発売直後から予想をはるかに超える勢いでブ レーク。関東圏では「古くて新しい味」が高く評価され、もとより黒豆モヤシの需要が高かった西日本では「お好み焼きや焼きそばなどの水分をあまり必要とし ない料理に最適」として絶賛されている。

 元来、モヤシの原料といえば黒豆が主流であり、モヤシといえば黒豆モヤシを指していた。しかし、黒豆の原料調達難など諸事情が重なり、1987年、 同社は緑豆を活用した「ベストモヤシ」を新商品化。同品は従来品の倍以上の高価格ながら、「根切り」という使い勝手の良さと「極太」という見栄えの良さが 大好評を呼び、瞬く間に市場を席巻。他社も一同に追随し、緑豆モヤシが「モヤシのスタンダード」となった。その経緯を踏まえると、今回の黒豆モヤシの人気 急騰は「モヤシの原点回帰現象」といえる。

 「くろっぺは従来の黒豆モヤシの単なる再発売ではありません。緑豆モヤシとの競合を踏まえて、モヤシの新分野を切り開く有力な差別化商品に仕上げま した」と商品開発担当の佐藤信一郎専務取締役。「黒豆モヤシの特性を生かせば、かつてない魅力的なメニュー開発が可能です」と意気込む。

 原料はミャンマー産。同社の他商品と同様に豆は一粒一粒手選別されたもの。また、原料調達から生産・流通まで自社一貫ラインを有し、安全性とトレー サビリティーの徹底に努めている。昔ながらのモヤシでありながら、モヤシの新規需要を開拓する黒豆モヤシ「くろっぺ」の動向に注目だ。

▲成田食品の黒豆モヤシ「くろっぺ