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2007.03.27

ゴルフ場計画後、放置の山林 無農薬野菜“生産基地”に

 モヤシやカット野菜の製造販売で全国最大手級の成田食品(相馬市)が、ゴルフ場計画が立ち消えとなった相馬市内の山林などを買い取り、無農薬野菜の 自社栽培に乗り出す。計画地には産業廃棄物処理業者も食指を動かしていただけに、地元は歓迎ムード。30年近く塩漬け状態だった土地は、救世主の出現で安 全性の高い食品の生産拠点に生まれ変わる。

◆食品の安全性確保/カット用を自社で栽培

 農薬が飛散、流入するおそれがない「遮断された土地」(佐藤義信社長)だけに新事業の好適地になると判断した。

 山林の有効活用を地元は大歓迎。立谷秀清市長は「土地が産廃業者の手に渡らなかっただけでなく、地元企業が無農薬野菜の栽培を手掛けることは相馬のイメージアップにつながる。本当にうれしい」と話す。

 成田食品はカット野菜などの原材料を全国から調達してきたが、季節ごとに産地が変わるため、食材の安全性確保に神経を使ってきた。生産履歴の表示が煩雑になったこともあり、時差生産への切り替えを決断した。

 今年秋からは山林を造成した約2ヘクタールでサニーレタスやビートなど生食用葉物野菜のビニールハウス栽培を始める予定。液肥を使った栽培を計画しており、防虫ネットを張るなどの病害虫対策を徹底する。

 ハウスとは別に造成する農地では加熱調理用野菜の露地栽培も計画。地元の意欲ある農家と農業法人を設立し、これまで廃棄してきた野菜くずを利用した堆肥(たいひ)を使って有機農法を実践する。

 同社は昨年から通年栽培を目指し、本社工場の実験用ハウスで20品目以上の野菜を栽培し、データを集めてきた。佐藤社長は「食品を売る企業として安全性を追求していきたい」と意気込む。

実験用ビニールハウスで無農薬野菜の成長を確認する佐藤社長