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2007.02.19

成田食品、野菜自社調達へ
土地10万平方メートル 農業法人を設立

 もやし専業大手の成田食品(福島県相馬市、佐藤義信社長)は無農薬の野菜の生産に乗り出す。今秋をメドに相馬市内に約10万平方メートルの土地を取得し、 農業生産法人を設立する。同社は野菜を細かく刻んでパック詰めにしたカット野菜を販売しているが、調達を自社生産に切り替える。生産者名や栽培方法など生 産履歴を明示して安全性をアピール。もやしに次ぐ事業の柱に育てる。

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 新たに取得する土地で伐採や造成、土壌改良を進め、2008年までに栽培をはじめる計画。投資額は総額で5億円程度になる見込み。農業生産法人は市 内の農家数軒と設立する。同社によると農薬を使わないほか、もやしの廃棄物を活用した堆肥(たいひ)など化学肥料に頼らない露地栽培を手がける計画。生産 品目は今後、詰める。

 露地栽培のほか、相馬市内に約2万平方メートルの土地を4月をメドに取得し、葉物野菜を中心にしたビニールハウス栽培も始める。すでに昨年6月から同市内にある工場敷地内に小型のビニールハウスを設け、ほうれん草や小松菜、サンチュなどの栽培を試験的に始めた。

 両方の土地で採れた農産物はカット野菜の原料として使う計画。生産が軌道に乗れば、卸売市場を通じて食品スーパーなどに販売する予定だ。

 現在は野菜を契約農家や青果市場などから購入し、カット野菜として加工、販売している。残留農薬や偽装表示など消費者の食品に対する関心が高まるなか、生産履歴をパッケージに表示、安全性を強調する。

 成田食品はもやし生産の大手。相馬工場のほか、岐阜県や栃木県に工場を持つ。もやしの原料豆は中国から輸入し、工場内で発芽させ育成、出荷している。06年7月期の売上高は80億円で、07年は横ばいの見込み。

工場敷地内のビニールハウスで実験的に野菜の栽培を始めた